当協会は山口県下関市に所在し、半世紀以上に亘り、海技従事者を輩出するための船員養成講習を各種実施してきているところですが、令和元年5月からは、西日本地区(九州、中国、四国)では初となる、電子海図情報表示装置(ECDIS)講習を開始しており、総受講者数は現在までに150人以上を数えております。同講習の最終日には、海上での事故防止に有効とされる「BRM」の要素を加味した「操船模擬訓練」も実施しており、受講生の方には大変興味を持って受講いただいております。
また、海運・水産業界においては、船員不足が深刻化している一方で、新規学卒者の採用時には海技免状の外にも多様な資格を取得することが求められている現状を踏まえ、海技免許講習等、資格取得に係る講習を受講する「学生」の費用負担軽減を図るため、「割引料金」の設定や、宿泊を伴う場合の「宿泊補助」などを行い、船員を目指す若年者の側面的支援も実施しているところです。
私ども協会も現下のコロナ禍の影響等により、環境的には厳しい面もありますが、海技士の免許取得講習等、「海の資格」に関わる講習実施を通じて、引き続き、日本の海運・水産業界を背負う優秀な船員育成の一翼を担っていくよう、微力ながら尽力して参ります。
操船シミュレータでの操船模擬訓練(ECDIS講習)
全てのリソースを活用する能力を高めることを意識して行う模擬操船
最新式の自動検温システム
新型コロナウイルス感染防止対策の一環として最新の自動検温システムを導入
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