Vol. 068 2024年8月1日
当センターの活動状況をいち早くお届けします。賛助員をはじめ当センター関係者、関係の団体・企業の方々、ニュースレター送付をご希望いただいた方々及び技能訓練に関して登録いただいたアドレスにお送りしています。
【 目次 】
1. 理事長就任のごあいさつ
2. 2023年度事業報告・決算報告の掲載
3. 児童養護施設の子供たちを対象とした講演会に参加
4. 育成スキーム 10期生乗船実習開始、11期生選考進行中
5. 海技者セミナーについて
理事長就任のごあいさつ
このたび当センターの理事長を務めることとなりましたので、一言ご挨拶を申し上げます。
四面を海に囲まれた我が国において、海運は国民生活・経済を支える基盤となっています。そして、海運の安定輸送を確保するためには、改めて申すまでもなく、船員が極めて重要な役割を担っており、船員が安定的かつ継続的に供給されることが不可欠です。当センターは、各種事業の実施を通じて、我が国海運の発展の一端を担っております。
当センターは、「船員の雇用の促進に関する特別措置法」における船員の知識又は技能の習得及び向上のための訓練、船員職業紹介等船員の雇用を促進するための事業を行う団体として指定され、1978年6月に発足しました。発足当初は、離職船員の再就職あっせんなどを主な事業としていましたが、技能訓練事業、外航基幹職員養成事業、外国人船員技能講習事業等の船員の雇用の促進及び技能の向上を図る事業等を拡充するとともに、船員確保のための情報提供事業も推進してまいりました。
少子高齢化の進行、幅広い業種において生じている人手不足など海運を巡る諸情勢は大きく変化しております。当センターとしては、今後とも変化するニーズに即した事業を展開して、外航、内航、漁業等我が国の海運業及び水産業の発展に貢献して行く所存ですので、これまで同様、当センターに対して関係各位の絶大なるご支援とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
公益財団法人日本船員雇用促進センター
理 事 長 永 松 健 次
2. 2023年度事業報告・決算報告の掲載
当センター理事会及び評議員会がそれぞれ6月7日(金)、6月26日(水)に開催され、2023年度事業報告及び決算報告等が承認されました。
(1)2023年度事業報告
(2)2023年度決算報告
3. 児童養護施設の子供たちを対象とした講演会に参加
今年の「海の日」の7月15日(月)に、児童養護施設の子供たちを対象としたイベントが東京・横浜で開催されました。
当日は、東京竹芝桟橋から水上バスに乗船し、水先人の講演を聞き、その後横浜に移動して午後から帆船日本丸と横浜みなと博物館を見学しました。
当センターは、みなと博物館の見学後に開催された海運と船での仕事に関する講演会に一般社団法人日本船主協会及び日本内航海運組合総連合会とともに参加しました。
講演会には、児童養護施設の小学生、中学生、高校生及び児童養護施設の職員約40名が参加し、日本の海運業界、多種多様な船種、海技者の仕事とその魅力等について講演するとともに、船員資格取得の方法や資格所得に係る訓練講習や奨学金などの支援制度等についても講演しました。
参加者からは、船員の待遇(給与・福利厚生等)や船員資格取得に係る進路等に関する質問がありました。特に同施設の自立支援を担当する職員からは、船員の仕事や業界のサポートに対し熱心に質問され、子供たちの魅力的な将来の仕事の一つとして認識されたと感じました。
当センターでは、引き続き関連団体と協力して船員職業を選択してもらうための情報提供活動を継続していきます。
4. 育成スキーム 10期生乗船開始、11期生選考進行中
〇外航育成スキーム訓練生(10期生)前倒し乗船実習開始
外航日本人船員(海技者)確保・育成スキーム訓練生(10期生)11名は、本年(2024年)10月から海技大学校にて陸上研修を開始予定となっています。当該訓練生の内3名が外航船社の管理する外航船にて前倒しの乗船実習を開始しました(その他の訓練生は、陸上研修後に実施予定)。
〇外航育成スキーム訓練生(11期生)の選考進行中
本年6月に実施された合同面談会(東京、大阪、広島、オンライン)の参加者で一次選考を通過した方々に対する二次選考が進行中です。今後、二次選考通過者と各外航船社とのマッチングが成立後、8月上旬に予定される外航日本人船員(海技者)確保・育成協議会にて承認された方々が、育成スキーム訓練生(11期生)となる予定です。当該11期生は、来年(2025年)4月開始及び10月開始の訓練(陸上研修3ヵ月、乗船実習3ヵ月、計6ヶ月)にそれぞれ参加することになります。
5. 児童養護施設の子供たちを対象とした講演会に参加
(1)仙台、小樽の参加報告
7月3日(水)に東北運輸局主催の「めざせ!海技者セミナー in 仙台」が7月10日(水)に北海道運輸局主催の「めざせ!海技者セミナー in おたる」が開催されました。
仙台では36事業者がブースを出展する中、宮古海上技術短大や東北の各水産高校の学生を中心に約120名の来場がありました。小樽では37事業者がブースを出展し、小樽海上技術短大や小樽水産高校の学生等、約50名の来場がありました。どちらの会場でも活発に面談をしている様子が多く見られました。
なお、SECOJも両会場で相談コーナーとしてブースを出展し、来場者のご相談対応や技能訓練の紹介等の情報提供を行いました。
写真(左) : 仙台の会場の様子
写真(右) : 小樽のSECOJブースでの面談の様子
(2)今後の開催のご案内(今治)
今後の海技者セミナーは9月に四国運輸局主催による今治での開催が予定されています。参加事業者は昨年度の27社を大きく上回り42社程度となる予定です(募集は締切済)。詳細は追って四国運輸局のホームページにて公開されますのでご確認ください。
めざせ!海技者セミナー in IMABARI
日時:9月27日(金)13:00~16:00
場所:テクスポート今治 1階大ホール
愛媛県今治市東門町5丁目14-3
主催:四国運輸局
https://wwwtb.mlit.go.jp/shikoku/index.html