本年もよろしくお願い申し上げます。

Vol. 061 2024年1月1日

当センターの活動状況をいち早くお届けします。賛助員をはじめ当センター関係者、関係の団体・企業の方々、ニュースレター送付をご希望いただいた方々及び技能訓練に関して登録いただいたアドレスにお送りしています。

【 目次 】

1. 新年のご挨拶 

2. スキーム2023年度生(9期生)の陸上研修 修了式挙行

3. スキーム2022年度生(8期生)の乗船実習終了後の意見交換会

4. 「めざせ!海技者セミナー」について
 (1)参加報告:静岡
 (2)今後の開催:神戸

5.「三海通・新規訓練受講申請に係るガイドライン」の一部改訂

6. お知らせ
 (1)2023年度 船員計画雇用促進支援助成金 受付中!

【 賛助員さんご紹介コーナー 】 株式会社商船三井さんふらわあ 様


1.新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

 昨年は、新型コロナウィルス感染症が5類感染症に移行し、人・物の移動が少しずつ増え、コロナ禍以前の状況に戻りつつあるものの、海運業・水産業を担う船員の不足問題は依然改善されておりません。

 本年4月から物流業界等における時間外労働の上限規制が施行されることに伴い、物流部門の人材不足が顕著となり、船員不足を抱える海運業界・水産業界においては、陸上物流部門との熾烈な人材確保競争が予想されます。

 このようななか、当センターでは、船員の皆様の職域拡大と雇用安定のための技能訓練はもとより、次世代を担う船員の確保育成を推進するため、船員の計画的な雇用促進を支援する助成事業を実施してまいります。

 特に、船員未経験者等に対して船員の働く姿、船内生活の様子等をイメージしてもらうための動画を公開するなど船員確保のための情報提供事業を充実させてまいります。

 また、我が国の貿易を担う外航海運の基幹職員を養成する外航日本人船員(海技者)確保・育成スキームの内容を見直し充実を図ってまいります。

 さらに、我が国商船隊を支える外国人船員に対する技能講習を充実させるとともに、国土交通省と連携し、フィリピン、インドネシア及びベトナムの船員教育機関の教官を我が国に受け入れて研修を実施してまいります。

 引き続き、船員の皆様の雇用の促進と技能の向上を図る事業とともに、我が国商船隊の発展に資する事業を展開して、外航、内航、漁業等我が国の海運業及び水産業の発展に貢献してまいる所存です。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

公益財団法人日本船員雇用促進センター
 理 事 長 林 敏 博


2.スキーム2023年度生(9期生)の陸上研修 修了式挙行

 昨年(2023年) 12月22日(金)、海技大学校にてスキーム2023年度生(9期生)14名の陸上研修 修了式が挙行されました。3ヶ月間に及ぶ陸上研修でしたが、訓練生は各自感染防止・安全対策に最大限の注意を払い、一人の傷病者も出さず、無事に全課程を修了することが出来ました。

 今後、訓練生は各受入先企業での乗船実習に参加する者の他、前倒しで乗船実習を終え受入先企業に就職する者、乗船実習を経ずに受入先企業に就職する者など、それぞれの未来に進んで行きます。(受入先企業:スキーム訓練(陸上研修+乗船実習)に訓練生と連名で参加する企業)


3.スキーム2022年度生(8期生)の乗船実習終了後の意見交換会

 スキーム参加企業のご協力を得て、乗船実習を終え就職先にてご活躍中のスキーム修了生(8期生3名/5期生1名)と意見交換を行う機会(昨年(2023年)11月)を得ることが出来ました。

 スキーム修了生からは、コミュニケーション・ツールは当然ながら英語であり、英語研修の重要性を再認識した、海大での陸上研修で受講した実践的な実習(機器整備等)が非常に役立ったとの意見や、英語に関して、国によって違う訛りに耳を慣らすため、当直時間外でもVHFの会話を聞くなどの工夫が披露されました。自分以外は日本人の居ない環境でも、研修生担当の乗組員や船長・機関長といった管理者からも様々なケアを受けて助かった件などの経験談もあり、充実した乗船実習を行えたことが伺えました。

 今後もスキーム参加者との交流機会を設け、スキームの内容改善に努めてまいります。


8期生 乗船実習風景


4. 「めざせ!海技者セミナー」について

(1)参加報告:静岡
 12月16日(土)に中部運輸局主催の「めざせ!海技者セミナー in 静岡」が開催されました。45事業者(43ブース)が参加し、清水海上技術短期大学校、焼津水産高等学校、三谷水産高等学校、三重県立水産高等学校、東海大学の学生を中心に約190名の来場がありました。会場では船員としての活躍を志す来場者が企業担当者と熱心に面談する姿が各ブースで見られました。

 なお、SECOJも相談コーナーとしてブースを出展し、来場者のご相談対応や技能訓練の紹介等の情報提供を行いました。

 
SECOJブース面談の様子

(2)今後の開催:神戸
 1月18日(木)に今年度最後の海技者セミナーとなる「めざせ!海技者セミナー IN KOBE」(神戸運輸監理部主催)が開催されます。参加事業者数は今年度最多の52事業者(47ブース)の予定で、当センターも相談コーナーとしてブースを出展いたします。参加事業者等の詳細につきましては神戸運輸監理部の開催プレスリリースをご確認ください。

めざせ!海技者セミナー IN KOBE
日時:2024年1月18日(木)10:00~15:00
場所:神戸ポートオアシス
   兵庫県神戸市中央区新港町5-2
主催:神戸運輸監理部
開催プレスリリース →


5.「三海通・新規訓練受講申請に係るガイドライン」の一部改訂

外国人船員を対象とする「第三級海上無線通信士(三海通)養成課程と船舶局無線従事者証明を取得するための訓練(新規訓練)の受講申請に係るガイドライン」の一部改訂を行います。

受講要件について、
「国際航海に従事する船舶に船舶職員としての乗船履歴が過去5年以内に1年以上ある者。ただし当該履歴の期間にGOCを有していること。」
としていましたが、このうち「船舶職員として」を削除します。これにより、「職員」のみならず「部員」としての乗船履歴も認められます。なお、従前と同様、訓練生としての乗船履歴は認められません。

改訂ガイドラインは、準備ができ次第、配信いたします。


6. お知らせ

(1) 2023年度 船員計画雇用促進支援助成金 受付中!

 当センターは、内航船員の高齢化の進展による船員不足等に対応し、次世代を担う船員の確保育成を推進するため、海上運送法に基づく「日本船舶・船員確保計画」の認定を受け、船員を雇用し育成した船舶運航事業者等に対し、以下のとおり助成金を支給します。

 引き続き申請受付中です。詳細はSECOJ HP(船員計画雇用促進支援事業)より「助成金申請のご案内」をご覧ください。申請受付締切は2024年2月15日(木)ですので、申請し忘れのないようご注意ください。

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